国語/4年/一文/ゆうべのうちに

ゆうべのうちに、まっ白な雪が、野も山もうずめていました
 三条市立月岡小学校  田代 勝巳
 向山洋一氏の追試です。『国語の授業が楽しくなる』(向山洋一・明治図書)P.162〜171
文字やことばにこだわり文を検討する力をつけます。    授業記録へ   
指示1 先生がこれから書く文をノートに写しなさい。 
指示2 書き終わった人は、だまって覚えていなさい。 
指示3 〜さん、書いた文を読んでごらんなさい。               
  3〜4名指名する。正しく読めたらほめる。まちがいがあれば訂正させる。
指示4 全員起立。みんなで読みます。さんはい。 
指示5  1人3回読んだらすわりなさい。 
指示6 〜さん、読んでごらん。  次、〜さん、読んでごらん。 
一番は早くすわった子と一番最後にすわった子に読ませる。
指示7 全員でもう一度、さんはい。 
発問1 雪は今ふっていますか。やんでいますか。ふっていると考える人は、「ふっている」、やんでいると考える人は「やんでいる」と書きなさい。 
 人数を聞き、理由をたずねる。
 「やんでいる」理由として、「うずめていました」という過去形表現のほか「ゆうべのうちに」がでたら次の発問へうつる。
 「やんでいる」「ふっている」で意見がわかれたら、理由を聞き討論する。討論のなかで「ゆうべのうち」が論点となったら、次の発問へうつる。
発問2 「ゆうべのうちに」は、次の図のどこをさしていうのですか。図をかいて、どこだか書き入れなさい。書けた人は理由も書きなさい。理由が書けたら先生のところにもってらっしゃい。 
 
                      
きのう
の夕方   










     
   

今朝今今朝今朝
           

下の線は、実際には右向きの矢印とする。図を書くときは、まず「きのうの夕方」を書き、そして「今朝」と書く。次に矢印をひきながら「ここが夕方です。だんだん暗くなって夜になります。真夜中になり、そしてだんだん朝になっていきます。」と説明しいていく。

 
 子供の考えを板書させる。
 あまりにも多く意見がでたら教師が分類する。
 それぞれの考えの人数を聞く→理由をきく→おかしなものをつぶす→討論
 
 論点は次の通り
@「ゆうべ」の意味 (夕方か昨夜か)
A「〜うちに」の意味(間)
B「うずめていました」という状況(かなりの長い時間経過)
C「まっ白な雪」と見たのはいつか(明るいとき=今朝)
 
発問3 「野も山も□も□も」の四角の中に言葉を入れなさい。 
 板書し、四角の中の言葉をノートに書かせる。指名発表。
 細かなものがでてきたらうちきる。
発問4 雪は白いのに決まっています。それなのにどうして「まっ白な雪」と書いたのでしょう。「つめたい雪」ではいけなかったのですか。 
 挙手指名で考えをきいていく。
指示  今日学習したことをノートにまとめなさい。 

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先行実践    『国語科発問の定石化』(大森 修・明治図書)P.63〜68
         『教育トークライン』(No.52.1993.10月号) 山田一氏の論文P.42〜45
         『教室ツーウェイ』No.128.1995.7月号)   峠岡英俊氏の論文P.22〜23

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