小学校/総合/ボランティア/目の不自由な人/アイマスク
三条市立月岡小学校 田代勝巳
目の不自由な方に関するクイズのあと、アイマスクをしてなりきり体験をしてみます。高野宏子氏、西岡美香氏の修正追試です。
準備するもの 白杖、 シャンプーとリンス(目の不自由な方でも区別のつくもの)、10円玉と100円玉、千円札と一万円札、缶ビールと缶ジュース、テレホンカード、点字トランプ(日本点字図書館で販売)、アイマスク人数分、折り紙人数分 |
発問1 体に障害のある人には、どんな人がいますか。 |
目が不自由、耳が不自由、手足が不自由など自由に答えさせる
発問2 体に障害のある人は、日本全国でおよそどれぐらいいるでしょうか。
@400人に1人 A40人に1人 B4人に1人 |
発問3 どうしてからだが不自由になってしまったのでしょうか。その理由を書いてごらんなさい。 |
けがをして
生まれつき
病気になって
交通事故で
発問4 みんなの考えた理由を、次の3つにわけます。@生まれつきA事故のためB病気のため
この3つの中で、一番の多いのはどれでしょうか。 |
説明2 一番多いのは、病気のためです。その次が事故、そして生まれつきの順です。
今は元気でもいつ体が不自由になるかわからないのです。だれもが、事故や病気のために体が不自由になる可能性があるのです。 |
発問5 (白杖を提示して)これは何だと思いますか。 |
自由に答えさせる。
説明3 これは白杖(板書)といいます。目の不自由な方が、歩くときに障害物がないか確かめるために杖として使うものです。今日は「目の不自由な人」のことを学習します。 |
発問6 目の不自由な人のことを「視覚障害者」といいます。ところで、両目の視力がいくつ以下の人を視覚障害者というでしょうか。 @0.1以下 A0.05以下 B0.01以下 |
説明4 0.01以下の人を視覚障害者とよんでいます。 |
発問7 では、目の不自由な方は全国で何人ぐらいいるでしょうか。@3500人A3万5千B35万人 |
説明5 目の不自由な方は全国で35万人いると言われています。およそ400人に1人いることになります。 |
発問8 目の不自由な方が一番困ることは何だと思いますか。書いてごらんなさい。 |
書いたら指名して発表させる。
発問9 目の不自由な方は、次のものが区別できる思いますか。(一つずつ実物を示して、知っている子どもがいたら説明させる) |
@シャンプーとリンス(ギザギザがついているものといないものとで区別)
A10円玉と100円玉(ギザギザがないのが10円玉、ギザギザがあるのが100円玉)B千円札と一万円札(1つ○があるのが千円、縦に2つ○があるのが1万円札、ちなみに5千円札は縦に2つ○がある)
Cテレホンカードを差し込むときのも持ち方(溝を右手の親指当てて持つ)
D缶ビールと缶ジュース(缶ビールには点字がある)
Eトランプの数字(点字トランプを示す)
発問10 トランプにあるような目の不自由な方でも手で触って読めるものを何といいますか。 |
点字
説明6 目の不自由な方はどんな生活をしているのでしょうか。アイマスクをつけてなりきり体験をしてもらいます。
|
アイマスクと折り紙を配布する。アイマスクをつけて、次のことをさせてみる。
指示1 折り紙を半分に折ってごらんなさい。
開いて折り目に沿って、はさみで切ってごらん。
切った方を、今度は折らないで、また半分に切ってごらん。
もう一つの方の紙に鉛筆で名前を書いてごらん。
アイマスクをとって、みてごらん。 |
説明7 みんなはアイマスクをとれば、見ることができます。でも目の不自由な方はずっと見えないのです。朝がきても、昼も、夜もずっと見えないのです。 |
説明8 見えないからといって1日中家の中で過ごすわけにはいきません。買い物や用事があって外にでることもあります。今度はアイマスクをつけて歩く体験をしてもらいます。
やり方を説明します。
@まず隣同士でペアになります。
Aコースは次の通りです。教室−音楽室−教室(階段のないコース)
Bペアのうち一人がアイマスクをして歩きます。もう一人はいっしょに近くを歩いていきます。
Cいっしょに歩く人は、次のようにします。できるだけ声をかけたり手を出したりしてはいけません。ただし何かにぶつかりそうなときは体をおさえてとめてください。けがをしないように真剣にやるんですよ。
D先に男子がアイマスクをします。男子はアイマスクをつけなさい。
E先生が合図をしたら出発をします。
F男子が終わったら、女子と交代します。
G早く終わったところから感想を書いていなさい。 |
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