市毛式生活作文とは
「今日の作文のテーマ〜です。原稿用紙1枚以内で書いてみましょう。」と言われたとしましょう。
その時に、ぱっと書くことができたら、どんなにすばらしいことでしょう・・・・・・。
でも、それは難しいことではありません。市毛式生活作文の書き方を知っていれば、すぐに書けるようになります。
では、その市毛式生活作文とは、どのようなものなのでしょうか。
ズバリ一言でいうと次の形式のような作文ということになります。
         作文の形式(構成)・原稿用紙1枚 360字以内の場合         
| はじめ | 全体のあらましを書く。 長さは2行(40字)以内。 | 
| なか1 | 一つの具体例をくわしく書く。意見・感想は書かない。 長さは7行(140字)以内。 | 
| なか2 | 前とは別の具体例を一つくわしく書く。意見・感想は書かない。 長さは7行(140字)以内。 | 
| まとめ | 「なか1」と「なか2」と共通する性質を書く。 長さは、2行(40字)以内。 | 
もう少しくわしく言うと、次のようになります。
 市毛式生活作文とは、市毛勝雄氏(早稲田大学教授)の示した方法によって書かれる作文のこと。 
その特長は、                                                        
@ 「はじめ」「なか1」「なか2」「まとめ」の四段構成になっていること。(文章構成の形式を与えている) 
     
A 各段落に 何を(内容) どれぐらい書けばよいか(書く分量)を示していること。  
                
B書く順序を示していること(なか1・2→まとめ→はじめ→題) 
                              
                           
                            ということになります。
この方法によって、文章全体の構成を考えて作文が書けるようになり、論理的な文章を書く練習にもなります。
では、実際に、どのようにして書くのでしょうか。その順序を「わたしのいえ」というテーマで考えてみましょう。
その1 テーマをもとに「構成メモ」を作ります                 
| テーマ例 | わたしのいえ | 
| 題名例 | ぼくのお父さん | 
| メモの順序 | 形式 | キーワード | メ モ | 
| 3 | はじめ | トラックの運転手 | わたしのお父さんは、 | 
| 1 | なか1 | きのうは大阪 | きのうは朝から | 
| 1 | なか2 | きょうは東京 | |
| 2 | まとめ | よく働く | 本当によく働く | 
 作文を書くときの注意」
作文を書くときの注意」   「添 削 の 観 点」
「添 削 の 観 点」