ふるさとの木の葉の駅
平成13年3月8日
田 代 勝 巳
ふるさとの木の葉の駅
坂村真民
この駅で
いつも母が待っていてくれた
駅には赤いカンナの花が咲き
車窓にそれが近々と迫ってきた
母のいないさびしい駅を
わたしは 息をのんで過ぎていった |
詩を板書する。
子どもたちは視写する。
指示2 書けた人は、黙って覚えていてごらんなさい。 |
列指名で読ませる。
読み方を確認する。
木の葉(このは)、坂村真民(さかむらしんみん)、車窓(しゃそう)迫って(せまって)と読み仮名をふっていく。
列指名で読ませる。
「わたしは」のあとで一字分あけて読んでいるか確認する。
発問1 「わたしは息をのんで過ぎていった」なのですか、それとも「わたしは 息をのんですぎていった」なのですか。 |
後者であることを確認する。
指示6 この詩を読んで、わかったこと、考えたこと、思ったことをノートに書きなさい。 |
5分待つ。
1 カンナの花はきれいかなと思った。
2 母はどこにいるのか。
3 駅はどこにあるのか。
4 さびしい詩だと思った。
5 なんでカンナの花じゃないとだめなのか。
6 わたしはどこへ行ったんだろうか。
7 どこの駅なんだろう。
8 駅には赤いカンナの花が咲いている。
9 母はなくなったのでさびしい駅と書いてある。
10 ふるさとの木の葉の駅は、なんで木の葉なのか。
11 この駅は本当の駅なのか。
12 母はどこに行ったのか。
13 母はいないのか。
14 朝なのか、昼なのか、夜なのか。
15 意味がよくわからない。
16 お母さんは亡くなっているのか。
17 なんでまるでのっているように書いたのか。
18 どうしていつも母が待っていてくれたのか。
19 母は突然いなくなったのかな。
20 車窓って何。
21 なんでこの駅のことを書いたのかな。
22 坂村さんのことなのか。
23 この駅はきっと田舎だと思う。
24 どうして母がいないのか。
25 わたしはのところで一字分空いているのはどうしてか。
26 なんで題名にふるさとがついているのか。
27 母のいないさびしい駅とはお母さんが亡くなってしまっているのか。
28 赤いカンナってどんな花。
29 わたしはなんで母のいない駅をさびしいと思うのか。
30 詩を書いたのは夏から秋の間だと思う。
31 なんで母は待っていたのか
32 駅から電車でその母のいない駅を過ぎていくのを想像できる
33 わたしは男か女か。
34 なぜ息をのんだのか。
35 駅に人はいたのか。
36 今のことと昔のことが書いてあるみたい。
37 この詩は本当のことなのかな。
38 何月頃なんだろう。
39 なんで過ぎていったのか。
40 カンナの花は何色があるか。
41 いつの出来事なののか。
42 どこの県なのか。
43 いなかなのか。
44 カンナの花の形はどんな形なのか。
○亡くなった・・・・・26人 ○駅に来ていないだけ・・・・・1人
〔駅に来ていないだけ〕
・ 急に死ぬとは思えない
〔亡くなった〕
・ いつも待っていたんだから、生きているのなら来ているはず
・「息をのんで」「さびしい」と書いてある
・家にいるのなら「息をのんで」と書かなくて「たまたまいないんだな」と思う。
・「息をのんで」とはよっぽど悲しいこと、思い出したくないことがあったときに使う。
・小さいときに亡くなった
・急死も考えられる
・「母のいない」と書いてあるから
・「ふるさとの木の葉の駅」ということは昔のことだから母はもう亡くなった。
・「わたし」がふるさとに帰った来たときに、学校から帰ってきたときのことを思い出している。
○母は亡くなった・・・・26人 ○駅に来ていないだけ・・・・・1人
発問3 「いつも母が待っていてくれた」と「いつも母が待っていた」では、どうちがいますか。 |
待っていた」はただ待っていただけ、「待っていてくれた」は自分のことを思って待っていてくれた。
○毎日毎日・・・・21人 ○駅に来るたびに・・・・・6人
発問5 車窓とは、車の窓です。この場合は列車です。どんな列車に乗っているんですか。 |
・昔の列車
・SL
・茶色っぽい
・汽車
発問6 この列車は駅に止まったのですか。それとも止まらなかったのですか。 |
○止まった・・・・1人 ○止まらない・・・・・27人
〔止まった〕
・いつも待っていてくれただかから、止まったはず
〔止まらない〕
・「過ぎていった」というとは止まらない
・「カンナの花が迫ってきた」というのは止まっていたらおかしい。
発問6 「それ」とは何を指しますか。ノートに書きなさい。 |
・カンナの花
・カンナ
・赤いカンナの花
全員「カンナの花」で納得
発問7 この詩の中で大切な言葉を2つ選びなさい。何々と何とノートに書きなさい。 |
・このとそれ
・母とカンナの花
・母と駅
・駅とカンナ
・さびしいと母
・駅とそれ
・母のいないとカンナ
・いつもと母
・駅とわたし
発問8 「わたしは 息をのんで過ぎていった」のところが一字分あいています。この時何かを思ったはずです。過ぎた瞬間です。何を思ったのでしょうか。書きなさい。 |
・母はどこへ行ったのか
・母の死んだ
・母を思いながら
・母は死んだのでは
・母の思いで
・母は用事があったのか
発問9 列車が走っています。視点が動いています。駅があります。その時、第1連をA、第2連をB、第3連をCとします。それぞれどこらへんのところでどれを思ったのですか。絵にかきなさい。書けた人からもってらっしゃい。 |
図を書きながら発問する。
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(駅) 列車
ノートを提出して終わる
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