(C)TOSSインターネットランド /小学校/6年生/国語/詩/分析批評
島崎藤村の詩「椰子の実」を対比によって授業する。
指示 先生が読みます。聞いていなさい。
指示 自分で1回読んでごらんなさい。読んだらすわります。全員起立。
発問 意味のわからない言葉はありませんか。
時間があれば、意味調べの時間をとる。
発問 何連の詩ですか。連の番号をつけなさい。
7連
発問 どんなものが見えますか。
海、渚、夕日、波、やしの実など
発問 1日のうちのいつ頃のことですか。
夕方
発問 どうして夕方だとわかるのですか。
「海の日のしずむをみれば」とあるから
発問 話者はどこにいますか。
異郷、浜辺、
発問 話者は、故郷に近いところにいますか。遠くにいますか。
遠く
発問 この詩を2つに分けます。どこでわかれますか。わかれるところに線を入れなさい。
いくつかの考えが出されるだろうが、3連と4連で分けることにする。
発問 前半は何について書かれているのですか。詩の中の言葉で答えなさい。
椰子の実
発問 「椰子の実」のことを漢字一字で何と書いていますか。
汝(なれ)
発問 後半は何について書かれているのですか。詩の中の言葉で答えなさい。
われ
発問 「われ」は汝に共感しています。そのことがわかる一字は何ですか。
も
発問 その共感を対比によって表現しています。例えば「ひとり身」に対して「実一つ」などです。このように対比されている言葉に線をひきなさい。
書かれたものを板書させる。
汝 − われ
島 ー 国
実 − 身
実一つ − 孤身
岸を離れて ー 流離
波に幾月 ー 渚を枕、浮き寝の旅
発問 この詩の中で一番いいたいところはどの行ですか。
一番最後の行
発問 最後の行です。その証拠は何ですか、ノートに書きなさい。
「帰らん」の意味を確認する。 「ん」は意志をあらわしている。意志が書かれているのは最後の行だけである。
もう一つは、五七調で続いているのに、最後の行だけが、七七になっている。(破調)