「うとてとこ」(谷川俊太郎)       

野口芳宏氏の追試です。                                              TOSS SANJO      田 代 勝 巳


今日は詩の勉強です。ちょっと風変わりな詩の勉強をします。(「う」と板書。) 読んでごらん。 
 ・う
立派。立派。たいしたもんだ。(「と」と板書。振り返り読むように促す。つづけて一字時ずつ「て」「と」「こ」と板書する。) 
 ・と  て  と  こ  
はい。一緒に読んでごらん。 
 ・うとてとこ
〜さん、読んでごらん。 うまい。(続けて何人か指名する)もっと大きい声で。元気がない。もっと元気よく。もっと大きな声で。もっと。もっと。(拍手) 
今度は全員で読んでごらん。 
 ・うとてとこ
全員で読むときはそんな大きな声で読まない。ふつうの声でいいんだ。もう一度、さんはい。 
〜さん一人で。そう、そうやって一人の時は大きな声で読む。 
よし。 〜さん。さて、これはなんのことだ。 
わからない人、手を挙げて。すごい。わからないことがわかるんだからすごい。でも、わかるぞ、授業中に。あ、そうか。そうだな。20分ぐらいするとわかるぞ。楽しみだろう。 

 ・1行目板書(うとうとうとう)
 ・15秒の間。(自由に読ませて反応も見る)

一緒に読んでみよう。(拍子をとるようにする) 
 ・うとうとうとう
何回か読ませる
何のことだかわかる。わからない人。(挙手) すごい。わからいことがわかるんだからすばらしい。 
今、手を挙げなかった人。この人は、わかるという人だ。きいていみよう。立ってごらん。 
 ・意見を発表する。
次いこう。2行目(うがよんわ)板書。 
あ〜わかったという人。 
 ・意見を発表させる。(鵜という鳥が四羽であることを確認する。)
わかったという人。すごい。わからないと言ってた人がわかるようになった。これが勉強だ。読んでみよう。 
 ・うとうとうとう うがよんわ
うまい。3行目(うとうとうとうと)板書。(間を取って反応をみる)何のことだろうか。わかるという人。わからないという人。 
わからなかった。わかった。またわからなくなった。またわかる。わかるぞ次の一行で。  4行目(いねむりだ)板書。  わかったという人。 
最初から読んでみよう。 
今度は一人ずつ読んでもらうけど、これは私の最高の読み方だという読み方で読んでもらう。 
前半をAとする。後半をBとする。AとBは同じ調子で読んだ方がいいのか、変えて読んだ方がいいのか。同じに読むという人は、ノートに○、変えて読んだ方がいいという人は×と書きなさい。 
  手の上げ方練習。
  人数を確かめる。
なぜかえて読むのか。どのように変えて読むのか。
 対立した意見が出れば、ノート作業、話し合い、代表者による読み比べをする。
今出てきたことを整理してみよう。 Aは「区切って、はっきり」 Bは「ゆっくり、・・・・」  各自で3回声に出して練習しなさい。 
読んでみたい人 
 ・読む
次に行こう。2連1行目(てとてとてとて)板書。何のことかわかる人。 
  手だということを確認する。
2連2行目(てがよんほん)板書。みんなで読んでみよう。 
2連3行目(てとてとてとてと)板書。わからない人。おめでとう。 
2連4行目(らっぱふく)板書 
読んでみよう。 
らっぱをふいているのは大人ですか。子どもですか。 
詩ではまとまりのことを連と言います。ここが第1連。そしてここが第2連。では、先ほど第1連でやったAとBの読み方は、第2連でもあてはまるかどうか。あてはまるという人は○、第2連は違うという人は×をノートに書きなさい。書けたら理由も書く。 
  人数を確かめ、討論する。
この詩は2連で終わりでしょうか。それともまだ続きますか。 
第3連の一行目と2行目を書いてごらん。 
3行目はどうなりますか。 
  確認
4行目を書けた人からもってっらしゃい。板書させる。 
  検討する。(「五音」「子どもがすること」という視点から検討する)

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