もどる

第653回 TOSS SANJO例会

 
【 参 加 】三浦、井上、熊倉、佐藤、佐野、田中、小山、山田、田代
1 模擬授業
(1)三浦 6年英語 「We like our town.
1分間で行う授業を通常で行いました。
① 『Repeat』の言い方が強くて、教師の後で繰り返して言ってしまう。言い方を弱くする。
② riverは、地域が分かるような固有名詞の方がいい。(RiverShinano riverに変える)
③ We like ~ とするのは、流れ的に無理がある。I like~ の方が自然である。
時間がオーバーしないように気を付けて授業します。
(2)井上 6年 国語「『鳥獣戯画』を読む」
①一字読解は何時間もやらない。3時間目なら教科書を一緒に読んでいく。
②一字読解は、答えを確定させ、◯をつけ、テンポよく進めるからおもしろい。
③今日は発問が確定していなかった。「キーワード」「◯◯のみ」など、いろいろな言葉が出てきたので、聞くほど分からなくなった。そこで破綻した。

(3)佐野 話す聞くスキル1127日 話す聞くスキル「回文」
指示1 先生の後に続けて読みます。(追い読み)
指示2 一文ずつ、先生と皆さんとで交互に読みます。(交互読み)
指示3 教室を半分に分けて、交互に読みます。(交互読み)
指示4 隣のの人と一文ずつ交互に読みます。(交互読み)
指示5 一人ずつ読んでいきます。
指示6 自分がよんでみたい一文を選び、その文になったら、立って読みます。
(たけのこ読み)さんはい。
先生と勝負

(4)小山 6年道徳 

(5)田代 6年算数まとめ
①そろえるところはそろえる。
②文章題(テキスト)は、図示してから解かせる。
③6年のこの段階では、多様に解かせる。
 そこで数学的な見方・考え方ができる。

(6)熊倉 4年算数 面積
今回指導した上での工夫。
① 1㎠ 1㎡ 1a   1ha  1㎢ を小さい順。大きい順でを繰り返す。
② 1a =  100㎡   1h=10000㎡   1㎢=10000000を図を用いてスピーチさせる。
 変化を加えて複数回行うことで求め方を入力する。
③ 100倍のきまりを入力する。
1a=100㎡ 1ha=100a 1㎢=100ha 
 隙間時間も使って何度も唱える。

2 レポート・実践発表
(1)佐藤 酒井式「銀河鉄道の夜」

(2)山田 「20代の実践」

【例会報告1 三浦氏より】
井上先生 6年 国語「鳥獣戯画を読む」
①一字読解は、答えを確定できることとテンポよく進めることが大事である。
②筆者の意図を組んで読み進めることもあっていい。ページをめくって、カエルを動かすことを行ってもいい。

佐野先生 1年 国語「話す聞くスキル 回文」
音読を楽しく読んだ。たけのこ読みにつなげていった。
① いきなりのたけのこ読みは、ハードルが高い。カスタネットで間を2拍子→1拍子と変えて、リズムをつかませる。
② 音読のいろいろなパターンを、熊倉先生、田代先生も行った。
「せーの」と「さん、はい。」の違いについて、話があった。
「せーの」はいつまでも同じである。
「さん、はいっ。」は、省略していける。最終的には指示が無くなっていく。
小山先生 6年 道徳「コスモスの花」
①「北山なんてー」の後のセリフを考える。自分に醜い気持ちがあったことを発見する。
②「やめろよー」の後のセリフを考える。
③『負のイメージから、変わったのはなぜか。』について考えさせる。
④文の内容で考える。
⑤「嫉妬の気持ちから、発見となり、憧れへと変わる。」「同じ出来事でも、ポジティブにもネガティブにも捉えられる。」「思うのは自由、伝えたらおしまいよ」と普段から伝えて置く。大人にもつながる難しいテーマである。普段から、様々な場面で伝えていくことが大事であると感じた。

田代先生 6年 算数「単元のまとめ」
2月教材である。分速、秒速、時速を様々なやり方で考えさせた。
問題を解く中で、答えが分かると、楽しくなり、つい言いたくなる。
待てない子の気持ちが分かる気がした。
佐藤先生 5年 図工 「銀河鉄道の夜」
すばらしい作品であった。丁寧に仕上がっていて、子ども達が満足しているのが伝わってきた。
①枚数と時間を決めていた。
②使い終わった紙を無駄にしない方法を考えさせた。
自分が追試した時は、何枚でもよしとしてしまったので、際限なくなってしまった。
また、後の使い方を考えるのもすばらしいです。

熊倉先生 4年算数「面積」
1㎝2、1m2,1a、1ha、1㎞2の換算は難しい。
言わせる、説明させる、覚える、グーグルアースで説明させる、など様々な方法を使って問題を解けるように手を打っていた。

山田先生 20代の実践
①事実と解釈と評価を分けること。
②ご自分のミスを潔く受け止められ、ご自分の実践の原点となったこと。
③静かな学級崩壊と「山田高広論」を子ども達に書かせたこと。
④「未熟さは罪である」と自分の責任と認めること。
広先生は、私だったら思い出したくもないような事実を受け止めて
克服されていました。だからこそ、今の高広先生があるのだと思いました。
【例会報告2 熊倉氏より】
1 井上先生 6年 国語 鳥獣戯画
①一字読解はテンポよく行う。また答えが確定させ、カチッとはまる心地よさを味わわせる。
②一字読解は単元内で複数回行うようなものではない。
2 佐野先生 1年 回文 話す聞くスキル
①たけのこ読みで印を付けたかを確認するところは初期はあっても良い。
②読みについて来られない子がいるのであれば、カスタネットで間をとってやる手立てもある。
③「せ〜の」と「さんはい」の違い。「さんはい」は授業の上達論に通ず。
3 小山先生 6年道徳 信頼友情
①少数派の意見を取り上げて次の展開に繋いでいたのが素晴らしかった。
②「共感しますか発問」「自分なら発問」などで人間理解を図ることが大切。
③主人公の行動や思いを発問ややり取りで追体験させることもまた重要。
4 佐藤先生 5年図工 銀河鉄道の夜  学活 ペーパータワー
①美しく幻想的な作品が並んでいた。私もやってみたくなった。
②子どもは臆病である。踏ん切りを支援するためには、多くの見本作品が必要である。
③ペーパータワー15枚、15分と、「限定」させることで熱中度が高まるのだと思った。

5 田代先生 6年 算数 1年間のまとめ
驚愕の進度。おそらく新潟県で最も早いだろう。
文章を図に変換するところまで全員を連れいって離して解かせる展開。
多様な考え方が出される楽しい授業である。知的だ。

6 山田先生
中学校教員をスタートされた頃の山田先生の実践。
不登校生徒への支援を考える上で非常に示唆に富む話であった。
失敗を失敗で終わらせず、誠実に子どもたちと向き合い愚直に進む青年教師のエピソードに感動を覚えた。