もどる

第639回 TOSS SANJO例会

 
【 参 加 】 三浦、井上、熊倉、佐藤、田中、塩谷、小山、田代

1 検定
塩谷 E表 『読解スキル』
27点 28級
①スキルを扱うならば,問題の解かせ方にも時間内で触れる必要がある。
②内容読解に重点を置くならば,短い教師の指導言は不要。
③広い会場であれば,机間指導も入れてみる。
④確認の原則(まるつけ)
⑤D表を意識するならば,ねらいなども指導案に入れていく。


2 模擬授業
(1)井上 2年算数「空位のある引き算の筆算」
①図があるが、まずはアルゴリズムでやり方を理解させる。
②アルゴリズムは「一の位」「十の位」のようにシンプルにする。
もしくは「○引く○はでーきーない」(手を横に振る)のように楽しくするとよい。
③「百の位から10借りる。1を0にして10。十の位から10借りる。10を9にして10」よりも、
百の位の1と十の位の0を合わせて10と見立てて、「10を9にして10借りる。」とした方が、分かりやすい。
2年生ではこれで困ることはない。
これは田代先生が以前の例会で提案したものである。

(2)熊倉4年 算数 2けたでわるわり算 68÷16 (仮の商を3回立てる)
 前時では仮商を1回修正して答えを求めることを学習している。
 本時のねらいは、商を1つずつ減らせば確実に正解に辿りつくことが分かることである。
 向山型算数で、有名な指導場面が散りばめられている。
 次の4つである。
 1)商がどの位から立つか。
 2)仮商の見つけ方(指で1の位を隠す)
 3)補助計算を大きく書く。
 4)消しゴムを使わずに×を付けて、もう一度問題を書いて計算する。
  例会では、
 画像のステップ2のようなノート指導にはすぐに移行しない方が良いとアドバイスいただいた。
 ついて来られない子が予想できる。
 あくまで、商を1つずつ小さくして計算すれば答えに辿りつくことを経験させる。
 そこで、練習問題6問は、3つずつ区切り、1個ずつできたら持って来なさいとする。
 また、1問、1ページで問題を解かせる。
  ふと思ったのが、仮商が違っていた場合の補助計算には×を付けるかどうかである。
 計算自体は間違っていないので、×はそこには書かせないようにしようと考えている。

(3)小山 6年理科

(4)田中 6年道徳 

(5)三浦 1年国語 おむすびころりん
指導案は、次の通り
1,音読
2.題名、いつの話か、登場人物を確定する。
3.1段下がっているところが5か所あります。だれのセリフか、セリフの上に書きなさい。
4.「おむすび ころりん すっとんとん ころころ ころりん すっとんとん」が
  出てくる4か所を確定する。
5.同じように読みますか。変えて読みますか。
  ① 「みみをあてたらきこえる」ので、小さな声
  ② 「きこえる きこえる」と書かれているので、少し大きな声になった
  ③ 合わせて踊れるくらいなので、さらに大きな声
6.学びを活かして、音読してみましょう。

・登場人物とは、「話したり動いたりする、人や動物などを指す。」ということを、
 確定してから、発問した方がよかった。
 ・最後の「おむすび ころりん」は扱わない。
 挿絵だとおじいさんとおばあさんが描かれているが、本文から確定できない。
 映画のエンドロールのような扱いだとすると、ねずみの声の方が相応しい。
 ・声の大きさの変化は、挿絵からも考えることができる。
・教師がわざと間違えると、子ども達も声の変化に気が付きやすい。

(6)田代
①詩の授業
 表現技法を扱う。
 リフレイン→倒置法
②短歌
 季節、時間帯
 「あはれ」の意味確認
 「思ひもゆる」 蛍のもえる思いとは何か?漢字一字で書きなさい。
 解釈せよ。

③6年算数 点対称な図形のかきかた
1 半分の図形の一方の点にS、片方の点にGとかく。
2 Gから近い方の点に①②③・・・とかく。
3 ①に対応する点に1、②に対応する点に2・・とかく。
4 Sから1,2・・・と線で結ぶ。
スタートがあり、あとは番号順につなぐ。




【例会報告】
小山先生の理科。
平安時代の人口との比較がよかったです。平安時代の世界の人口、少なかったのですね。
熊倉先生の割り算の筆算。
1個ずつ潰していくことをノートで体験させる。消ゴムを使わせない。改めて向山型算数に立ち返ります。
塩谷先生のE表検定。
温かな表情、対応を改めて見習います。教師が、読むところを指で押さえることが、子どもへの目線や落ち着きにつながる。学ばされました。
田中先生、ブランコ乗りとピエロ。さっと核心をつく発問に入る組み立て、主題を問うこと、人生の教訓を問うこと。これらを学びました。
三浦先生 おむすびころりん。
おじいさんの位置や動作から声の大きさを問う。おもしろかったです。
田代先生 春の河 語順を問う。
短歌、漢字で書かせて比較すること、漢字一字で書かせること、頭を使い、おもしろかったです。
算数。ネット上の学習プリントと組み立ての妙を学びました。