本間 博先生と佐藤正子先生が新たに参加してくださることになった。これで10名。子どもの事実と教師の腹のそこからくる手応えを指標に教師修業をつづけていく。
今回も各自がレポートをもちよった。レポートに対する各自のコメントは以下のとおりである。
1 大関有実 「4年算数『整数のわり算』 2/14時 [2けたの数でわるわり算(1)]の指導案について」
・商がどこに立つかを確実にさせるために、商の立つ位置に薄く○をつけさせたら、そこで全員のノートチェック(持ってこさせる)を入れるとよい。
・最初に筆算の形(問題のみ)を3つ書いておきながら、途中は教師の説明を聞いている形になり、後で板書を写すといった流れはよくない。わけがわからない。練習問題の地点で混乱するだろう。
・この段階で、確かめ算の筆算を書く必要はないだろう。補助計算が、商が正しいという証明になっている。補助計算はきちんと書かせたい。
・とにかく、説明してはいけない!
・他社の教科書などもよく研究することが、時には必要。
・子供のノートを予め作りながら教材研究をするのはよい。子供の立場に立って、自分の指示や発問を考えていくことが必要。
・再考の必要性あり。
2 小林義典 『中江藤樹』の授業実践を報告する。
http://www4.ocn.ne.jp/~yoshirin/toju/toju.html
「力のない授業」であると、バッサリ斬られる。
・授業の組み立てがすっきりしていない
・余計な発問、指示がある
・「中江藤樹」を取り上げる理由がはっきりしない
・エピソードを精選せよ
・子供の思考をストップさせる発問がある
・インパクトが少ない
1 『運動会の作文が「書き出し」で変わる!クライマックスから書かせる指導』
http://www3.ocn.ne.jp/~saitou/sakubun-kakidasi.htm
(1) 「クライマックス」のとらえは、分析批評と作文指導とでは異なるのではな
いか。
「一番盛り上がったところ」「ドキドキしたところ」ととらえ、HPにアップし
た。
(2) 書き出しの評定は、子どもにも明確に示すべきだ。
「一つ3点」といった代案が出された。
指示3で、「5点で合格」と出している。一つ入っていれば5点とし、さらに
一つ入るごとに2点ずつ加点するよう修正した。
(3) 倒置法や体言止めなどを指導したか。
基準となるものを指導していなければならない。
3 齋藤一子 『運動会の作文が「書き出し」で変わる!クライマックスから書かせる指導』
http://www3.ocn.ne.jp/~saitou/sakubun-kakidasi.htm
(1) 「クライマックス」のとらえは、分析批評と作文指導とでは異なるのではないか。
「一番盛り上がったところ」「ドキドキしたところ」ととらえ、HPにアップした。
(2) 書き出しの評定は、子どもにも明確に示すべきだ。
「一つ3点」といった代案が出された。
指示3で、「5点で合格」と出している。一つ入っていれば5点とし、さらに一つ入るごとに2点ずつ加点するよう修正した。
(3) 倒置法や体言止めなどを指導したか。
基準となるものを指導していなければならない。
向山型算数の授業 「倍と割合」 テープを聴いていただいた。
(1) 「問いかけが不特定」とは何か。
4 高野宏子
友達いっぱい大作戦
・とにかく1年生にはモノが必要。小さくても写真の効果は大きい。
・1年生をもたれることがあったらぜひお勧めします。
くっつきの「を」の指導
・向山原実践をおおもとに追試した。(全集5巻入門期の国語授業)
・30分間の授業。3つのパートから組み立てる。
@「を」について指導する。
A「を」を入れる場所を練習しながら習得する。・・(あ)貼ったカードどちらがよいか選ぶ
・・(い)カードを正しい場所に貼る。
・・(う)正しい場所に「を」を書きこむ
B縦書きにして『を』を入れる練習をする。
・追い込み方が足りない。追い込みの方法を再考する。
1年生の場合,わかったらたちなさいなどというと余計にうるさくなったり騒然としてしまうので、できたらすわりなさい のほうがききます。1年生は特別です。
5 近藤滋子 「冬道麻子さんの短歌で精一杯生きることをとらえて」
「握力計の知らざる力身にありて 4Bの鉛筆に文字現わるる」
・4Bの鉛筆を持ち込むなど、握力計の他に物を持ち込むことにより、この短歌の意味をより深く理解できる。
・「握力計の知らざる」は、子供の力でとらえることは難しいところであろう。「知らざる」を握力計ではかることのできない、という「知らざる」と人間の無限の可能性としての力という意味の二つがあるであろう。
・今回は、道徳で扱ったが、国語で組んでいくこともこの短歌の意味するものをとらえるであろう。
「身近な物を使って、気持ちを短時間で作ってみる」
・6年生にはストレス解消にもなるのであろう。
・紙紐や針金、紙、粘土などを素材とした。高学年でも粘土を継続的にさわらせておいくとよいであろう。粘土は、土粘土がとてもいい。
他に、給食の帽子についてもご意見をいただき、勉強になった。
6 田代勝巳 「花を見つける手がかり」
http://www1.ocn.ne.jp/~tashiro/hanawomitukeru.html
向山型説明文指導を6年生でおこなった。
最初の指導で4年生の教材文{花を見つけるてがかり」でおこなってみた。
「いじめの授業1」
http://www1.ocn.ne.jp/~tashiro/ijime1.html
石黒 修氏(『学年別討論の授業 小学6年』明治図書)と高野宏子氏(
http://www3.ocn.ne.jp/~hirokot/ijime.htm)の修正追試である。
いじめについては、今後シリーズで2回、全3回の授業をおこなう予定である。
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