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TOSS SANJO 第27回例会
2002.10.23(水) 18:00〜21:00
於 三条市中央公民館
(参加者) 齋藤、高野(宏)、近藤、小林、乙川、高橋(豊)、高原、佐藤、川上、高野(久)、郷、山田(博)、田代の13名
T 模擬授業
(1)山田(博) 6年国語 詩「イナゴ」(作:まど・みちお)
・「二行使ってタイトルを書きなさい」の後に、「線いっぱいに大きくかくのですよ」と追加指示があった。「線いっぱい〜」は先に言うべき。
・「季節を表す語句を書きなさい」という指示の後、黒板に書いたものへの反対意見だけ聞いた。それに対する反論もないのか、聞くべき。
・「季節を表す語句」の解を教師が話す際に、季語を引き出して説明をした。今回は詩なのだから、季語は引き合いに出せない。
・「ぼくに見えているものは何ですか」の発問をし、黒板に書かせたにも関わらず、答えを確定しないまま進んでいる。
・発問と発問の組立てがまずい。また、対比されている部分と、「ああ」の部分を扱うことなくして、授業の核心には迫れない。
・板書の際、発問まで書いている。書かなくても良いのでは?(明確な結論は出ず)
・板書に弱いと書いたが、詩の中の表記は「よわい」である。
・なぜ季節を問うたのか?
・「ぼくとイナゴの距離はどれくらいですか」と発問した。「近いのですか?遠いのですか?」という二者択一の方がよい。
・距離については、あいまいでよい。
(2)田代 6年国語 詩「イナゴ」(作:まど・みちお)
・発問の組み立てがあまい。「ぼく」と「イナゴ」の距離を問うのであれば、3連の「ああ」や「川のように」の比喩をあつかう必要がある。
・この詩の対比は「ぼく」と「イナゴ」だけではなく、「ぼく・イナゴ」と「イネのにおい」もあるのではないか。そうすると「ぼく」と「イナゴ」が近いか二元論で問うのは、解釈の押しつけにな る。動物と自然という対比を考えた発問が必要となる。
(3)斎藤 3年算数「大きな数」
・問題の読ませ方、確認のしかたなどが、いつも同じ。
・一斉読すべきところ、教師の範読にするところなど、メリハリをつける。
・テンポが悪い。
・ノートに位取りを書かせるのは、次のページでもよいのではないか。
・紙の束の扱い方を吟味する。(代案がでる。)
・位を意識するために赤で囲ませる。
・教科書→ノート→教科書・・・とめまぐるしい。
・基本型を身につけさせたいと考えたが、一回で定着させようとしてテンポがなくなっている。
(4)高野(久) 理科「アゲハチョウ」
(5)小林 『大久保利通』http://www4.ocn.ne.jp/~yoshirin/shakai/6nen/ookubo/ookubo.html
@発問後の指示がない。どう答えて良いか分からず教師と子供が「見合った,見合った」という状態になってしまう。発問後に子供がどう答えればよいか指示を明確に出すべきである。
A Webワークのみで教科書や資料集を使わない授業。そのわりに「廃藩置県」などの難しい用語を問いにより引き出そうとしている。これは無理がある。
B ノートに書く作業がなかった。随所随所に子供が作業する時間を設定するべきである。そうでないと最後までボーっとしたままでいる子供が出てくる。
C 教師が引き出したい答えを直接問うている発問が多い。発問に工夫が必要である。子供が知的な興奮を覚えるような緊張場面をつくる発問を工夫したい。
D 知識を問う発問が多い。社会科嫌いの子供を育ててしまう。
E この授業のメインは「廃藩置県」のドラスティックさである。「廃藩置県」をもっとシステマチックに理解できるような授業の組立とWebワークが必要である。
F 江戸時代との違いを対比させると分かりやすいのではないか。藩主と県知事を比較するだけでも「廃藩置県」を理解しやすくなる。
(6)近藤 消えてゆく唄−道徳
・狩野泰一氏の説明をもっと入れていくこと。
・地域の唄をもっていれば,この授業は生きる。−今回は,長岡以外の唄を入れたが,地元の唄を提示するとよい。
(7)高原
(8)高野(宏) 3年算数「大きな数」
(9)佐藤模擬授業 6年算数「分数のかけ算」 □約分のある分数×整数の指導
@約分をしやすくするため、計算の脇に約数を書かせる→最大公約数は、一緒に囲む。9(1,3,9) 6(1,2,3,6) 3と3を一緒に囲む。
A約数をもとに約分する。→分数を約数でわる時も書かせるのがよい。
B約数を書かせる→約数を見つけるとき、6の場合だったら1,6をまず書かせ、次に2,3とかけると
6なるものを見つけさせて書かせるとよい。
C 問題を解いてからの指示が悪い。→「えんぴつを置きましょう。」「できたらできましたと言います。」細かい指示を入れていく。
D確認がない→できたら○をつける、隣同士の確認をしっかり行う。
2 レポート 紙上のみ
(1)近藤 学級通信
(2)高橋 「社会科でコミュニケーション能力を高める指導の工夫」