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TOSS SANJO 第16回例会
                                              2002.2.23(土)   14:00〜  於 三条市体育文化センター
 
(参加者) 齋藤、高野(宏)、近藤、小林、大関、昆、本間、真島、小柳、高野(久)、高原、川上、山田、久保田先生、田代の15名。
      あらたに高原先生、川上先生が加入。これで総勢17名となる。

T 模擬授業 
(1)本間
  ある子の出会いから表情のよい練習をする。目が見えない人でも、顔をさわるといい人かどうかわかる。

(2)大関 年算数 「2つの変わる量(第2時)」模擬授業
  ・もっと教科書の言葉をしっかり押さえるべき。 ex 「ともなって変わる2つの量のきまりを調べるとき、 表を書くとわかりやすくなります。」
           ↓
  ○ともなって変わる2つの量とは、何と何ですか?
  ○きまりとは、何ですか?
  ・教師の発問に対して正確に答えさせるべき。 ただし、表に書いたり板書するのは、ごちゃごちゃさせず、 大事なところだけを書いていく。
  ・大切なところは、声に出して読むだけでなく ノートにも書かせるべきである。 低位の子のために、教師も同じように板書してやるとよい。

(3)真島 「朝学習で行う10分間英会話U― What colors do you like?」
 ・英語は、リズムが大切である。1つ言う度に、いちいち「Repeat after me.」は、くどい。初めだけで、充分である。
 ・英語は、リズムが大切である。メトロノームや手拍子にのせて言わせるとリズムにのりやすい。
 ・質問文と答えの文の扱いについて。質問文を先に練習させ、それから答えの文の練習を行った。答えの文の方が簡単なので、先に答えの文の練習のほうがスムーズである。フラッシュカードで、教師が聞いて、子どもが答える。それから、教師に聞くほうがいい。
 ・誉め言葉について。「Excellent!」も、初めは感激するが、何回も言われると、「なんだ、あの子もあの子も・・・」という気になってしまう。誉め言葉のバリエーションと、的確な使い方(ここぞ!というとき)を学ぶことが必要である。
 ・指導の順序性について。ダイアローグ66選を参考にしながら、関連のあるものをつなげているだけである。もっと、順序を吟味して計画を立てる必要があると感じた。
 ・英語指導の姿勢について。英語は、日本人を捨てて、授業するのがいい。ゆたかな表情やオーバージェスチャーが、大切である。
 *模擬授業で指摘されたところを意識して、実際に授業してみた。手拍子を加えただけで、子どもの声が大きくなった。フラッシュカードで教師が聞いて子どもが答える練習をしてから質問文に移った。流れがとても自然で、子どもたちは質問文もすぐに言えた。模擬授業をしてみて、見えなかったところが見えて、教えていただけて本当によかった。

(4)近藤 漢詩 「寒雀」南宋 楊万里
 ・漢詩の意味をこれまで扱って,きたが,発音,アクセントについての指摘をいただき,実際にテープや漢詩の番組でも勉強していくことが必要だと思った。
 ・対比の言葉をさがさせるときの発問。「反対の様子を表す漢字を」と問うたが,「言葉」と使うほうがよい。漢字ではないところも対比になっている。慌てていた。用意していた発問ではないものを言ってしまった。中心発問なのであるから,いい間違えてはいけない。
 ・板書は,対立しているものを取り上げる場合,上下に書くという工夫をし,子ども達がさらにイメージをふくらませることができるようにする。
 ・意味のわからない言葉は,授業の初めに,解説の時間をとること。意味のわからない言葉が多いまま,授業をすすめてはいけない。
 ◇やはり,模擬授業でわかることがたくさんある。サークルに感謝である。

(5)高野(久) 理科の授業

(6)高野(宏)
「おへそってなあに」模擬授業 http://www3.ocn.ne.jp/~hirokot/oheso-nani-1nen.htm
・いらない言葉、説明、いいわけの言葉が多い。授業なのである。模擬授業だといいわけせず、教室と同じ緊張感で望まなければだめである。(シナリオをもって授業した。反省。)
・胎盤・臍を漢字で示し、さらに理解を深めることもできる。
・発問4は実際の授業と変えた。反応が悪かったからである。 旧発問4・・「・・・・それでは、みんなのおへそはどことつながっていたのでしょう 新発問4・・「みんなのおへそはだれとつながっていたのですか。」(おかあさん) 「そうですね。ではおかあさんのどことつながっていたのでしょう。」 だれと確認しておき、どこと狭めて聞く。こちらのほうが思考がスムーズだ。
・説明4と6の一部をフラッシュで作れないだろうか。(自己課題です。) 針穴と赤ちゃん人形(模擬授業時は実物大写真)は実物対比が有効だが、羊水のこと
・胎盤を通じての血液や老廃物の交換などPCでわかりやすくみせるとよい。 
・パワーポイントの画像はもっとよいものにする。改善の必要有り。

(7)田代 詩「竹」(萩原朔太郎)
 音読、一連と二連の対比をあつかった後、主発問「竹はまだ伸びているのですか。もう伸びてしまったのですか。」を問う。しかし、この発問が曖昧で討論とならなかった。竹は伸びている状態であり、発問によって討論は成立しない。また、発問のとらえかたにずれが生じてしまった。「するどく」「まっしぐら」をとらえさせるための発問であったが、ちがう発問にしなければならない。

(8)齋藤  国語サイト紹介 「暗唱詩文集サイトで漢詩の暗唱をしよう」
 ・TOSS岡山MAK作成の本サイトはドラッグすると、文字が消せる。
 ・漢詩の場合、漢文のページと書き下し文のページを交互に見せ、 漢文そのものを見ても、読めるようにすることができる。その方法を実際にやってみていただいた。
 ・本サイトをご存じの方が5人ほどだったので、ぜひ使っていただきたい。

(9)小林 『日清戦争の背景』 
http://www4.ocn.ne.jp/~yoshirin/kigai/nissin.haikei/nissin.haikei.html
清がアヘン戦争に敗れて以来,植民地化が急ピッチで進んだアジア。そのような時代背景を子供たちに伝える授業である。日清戦争が単なる「侵略戦争」ではないことに気付かせたかった。
○欧米列強が勢力範囲を広げていく様子を表すのに,フラッシュは効果的であった。
△画像だけだと思考が整理されない。重要な箇所はテキストも併せて表示した方がよい。
 ・朝鮮の宗主国である清の弱体化 ・ロシアの南下 など△欧米列強勢力に囲まれた日本人の心情を問う発問があってもよい。
△最後にもう一度「下関条約」を読ませ,当時の日本をどう思うかを問うとよい。

U レポート
(1)近藤
・「ありふれた日常の中にこそ,教師が学ぶべき本物がある」−調理員さんのことをレポートにまとめた。教師は傲慢になってはだめである。多くの人の力によって学校は成り立っていることを常に胸にとめておきたい。
・童門冬二に学ぶ。−様々なジャンルの本を読み,自分の仕事に生かしたり,自分の視点を広げていきたい。
・情報のかたまり−スキーマを考える・・・今回は職業スキーマを扱ったが,今後他のものも扱ってみたい。

(2)齋藤 道徳「ビッグ・ハグ」
 ・田代勝巳氏の追試。6年最後の授業参観で伝えたいと考え実施した。
 ・スクリーンを使い大きく画像を投影した。効果的であった。
 ・大震災の記事は、子供に壮絶なまでの親子愛を感じさせた。 二つの資料の開きの大きさが有効だと思った。
 ・親の愛のすばらしさについて感想を持った子が24人。最後の語りの時間が不足した。 
◇レポート 卒業単元・行事
 ・CAPワークショップの他、感謝の諸活動を子供たちと考えた。
 ・新校舎増築の様子をPCを使って本にする。さらにパワーポイントを使ってプレゼンを作成。全部子供たちがおこなった。
 ・6送会の出し物でそれぞれの特技(部活、暗唱など)を紹介できるようにした。

(3) 生い立ちの歌T(中原中也)
 伴一孝氏の追試報告。音読後「わかったこと、気がついたこと、おもったこと」を書かせた。その後の指名なし発表では10分間で80を越えた。