砂糖のとりすぎについて考える
                  TOSS SANJO 田 代 勝 巳
 
 準備するもの:1.5リットルの砂糖水(砂糖180g)、1.5リットルのサイダー 、紙コップを一人2個ずつ、スティックシュガー、清涼飲料水の砂糖の量をしめした資料、お菓子の砂糖の量を示した資料

説明1 暑いですね。のどがかわいている人? では、先生からのプレゼントです。 
 A 1.5リットルの砂糖水(砂糖180g)とB 1.5リットルのサイダーを提示する。ラベルは見えないようにしておく。 
 紙コップを一人2個ずつ配り、飲み比べる。

指示1 気がついたことを発表しなさい。 

発問1 それぞれの飲み物の中には、砂糖が入っています。どちらがたくさん入っているでしょうか。 

挙手させてきいていく。


説明2 どちらも同じ砂糖の量が入っています。清涼飲料数の方は、添加物などで砂糖の甘さを抑えて飲みやすくしています。 

発問2 では、砂糖はこのスティックシュガー(6g)で何個分入っているでしょうか。 

説明3 スティックシュガー30本分、約180gの砂糖が入っています。清涼飲料水は知らず知らずのうちに砂糖をとりすぎることになります。 

発問3 では1日に必要な砂糖の量はどれぐらいでしょうか。 

説明4 いろいろな説がありますが、1日に20gと言われています。スティックシュガー3本半です。 

発問4 砂糖をとりすぎると、どうなるでしょうか。予想してノートに箇条書きに書いてらんなさい。 
  
 @太る A虫歯になる Bいらいらする C頭の働きがわるくなる  D病気になりやすくなる E骨が弱くなる Fおこりっぽくなる Gきれやすくなる
 子どもたちはいろいろな情報から、ある程度のことは聞いて知っている。 
指示2
 砂糖のような甘いものをとるので、太ったり、虫歯になります。しかし砂糖のとりすぎはそれだけではすみません。このグラフをみてください。(グラフは『「食の文化学習」の授業プラン』戸井和彦・明治図書 P.37参照)このグラフをみて、わかったこと、気がついたこと、思ったことを書きなさい。 
 グラフは拡大コピーして提示する。子供用にも印刷したものを配布する。 
 発表させる。
説明5 砂糖の恐ろしさについてこんな話があります。
 一つはウリアム・ダフティという人の話です。(『砂糖は体も心も狂わせる』高尾利数・ペガサス P.21〜24を読み聞かせる。)
 もう一つは、マイケルという人の話です。(『砂糖は体も心も狂わせる』高尾利数・ペガサス P.15〜18を読み聞かせる。)
 砂糖は体内にはいるとブドウ糖になり、大切なエネルギー源となります。しかし砂糖をとりすぎると、急にブドウ糖の量が血液中に増えるために体ではそれをおさえようとしてインシュリンがだされます。砂糖をとりすぎるとインシュリンも急にだされるために、ブドウ糖の量がおさえられすぎて、逆に血液の中のブドウ糖がたりなくなります。これが低血糖症とよばれるものです。ブドウ糖が足りなくなると、脳が活動しなくなります。これが続くと脳が正常に活動しなくなってしまいます。また、砂糖のとりすぎは糖尿病のもとになるといわれます。
糖尿病はなっても自覚症状がありません。のどの渇きや多尿、体重の急激な減少や眼がかすむといった自覚症状が現れるときには、糖尿病はすでに進行していることが少なくありません。さらに糖尿病が続くと、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、足の壊疽の原因となる糖尿病神経障害、糖尿病昏睡などが起きる場合もあります。
 まだあります。砂糖をとると、カルシウムを破壊します。角砂糖1個で牛乳200mlパック7本分のカルシウムが使われるのです。ペットボトル1本でなんと105本分です。カルシウムは、骨や歯をつくるだけではなく、精神を安定させる働きをしています。そのカルシウムが破壊されると、イライイラしてきれやすくなるのです。
 「砂糖は麻薬である」という人もいます。現にペットボトル症候群といって、炭酸飲料を毎日ががぶ飲みしている子どももいます。
 
説明6 みんながふだん飲んでいるジュースや食べているお菓子には、どれぐらいの砂糖が入っているでしょうか。これから配る資料をよくみてください。(資料を読みあげる)
    1日に必要な砂糖の量は20gです。みなさんは、どうですか。                                        
 資料は『四訂食品成分表』などから作成する。
 
指示2 今日の授業の感想を書きなさい。
 感想を書く。

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