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日常的指導


田代勝巳(TOSS SANJO)

要旨 ふだんの教室で日常的に指導しなければならいことは何かをまとめました。基礎的なことから、発展的なことまであります。


T 学習用具

1 筆入れの中味(2B以上の鉛筆、赤鉛筆、ミニ定規、ネームペン、消しゴム)がそろっている。
2 鉛筆は適度の長さで、きちんと削ってある。
3 その他の学習用具(スティックのり、はさみ、三角定規、分度器、コンパス等)がそろっている。
4 忘れ物をした子どものために、教室に学習用具の予備を備えている。
 (借りるときには「〜を忘れました。すみません。〜をかしてください」、返すときには「ありがとうございました」と言う。

U 学習の基礎

5  姿勢をよくする。(腰骨をたてる)
6  鉛筆を正しく持つ。
7  返事をする。
8  席を離れるときは、椅子を机の中にいれる。
9  教科書を読むときは両手でもって読む。
10 手をあげるときはピッと手を伸ばす。
11 授業の開始時に学習準備ができている。(教科書、ノートが開いてある。国語辞典がでている)
12 プリントきれいにノートにはることができる。
13 プリントをきちんと折ることができる 。
14 机の向きをすばやく変えられる。(「話し合いのかたちにしなさい」「班をつくりなさい」)
15 国語辞典を使いこなしている。(大森修氏の学級は年間700回)
16 読書量が多い。

V ノート指導・書く指導

17 日付を書く。
18 ページ数を書いて、赤鉛筆で囲む。
19 ミニ定規をつかう。
20 ゆったりとしたノート(算数の場合は、左右の問題は指二本分、上下は1,2行あけて書く)をとる。
21 課題は、赤鉛筆で定規をつかって囲む。
22 ノートを教師に見せるとき,ノートの向きをかえて「お願いします」、終わったら「ありがとうございました」と言う。
23 教師の所へノートを持って来るときの流れが決まっている。(例 右から左など)
24 箇条書きができる。(番号をつけて書いていく)
25 視写が正確にできる。(高学年 分速35字以上)
26 聴写が正確にできる 。
27 「わかったこと、気づいたこと、思ったことを書きなさい」という指示でノートにすらすら書ける。
28 学習のまとめを基本パターンで書ける。
 ( 今日は〜を学習した。私は・・・・と考える。なぜか。理由は○つある。  一.   二.  〜に反論す  る。  もし〜ならば・・・となる。しかし    ・・・・である。よって〜である。 以上のことから、〜であると考える。)
 (私は〜と考える。例えば・・・・。また・・・・。さらに・・・・・。このように・・・・。あらためて・・・・・。)

W 黒板・板書

29 黒板は端から端まですべて使える状態になっている。(何も書いていない、張っていない状態)
30 子どもが黒板にはやく丁寧に書ける。(書いた字を消さない)
31 子どもが板書したときに、自分の名前も書く。
32 赤チョークは使わない。使うのなら黄色チョークを使う。

X 読む

33 すらすらと読める。(高学年で分速400字)
34 指名なし朗読ができる。

Y 聞く・話す・討論

35 話す方を向いて話を聞く
36 列指名をしたときに、とぎれることなく発表できる。指名されて黙っていることがない。(「時間をください」等と何らかの言葉で対応できる)
37 指名無し発表ができる。(伴一孝氏の学級は授業中に普通300回、6年生で700回)
38 結論を先に言ってから、理由・根拠を言う。
39 「思う」と「考える」を区別して使う。
40 はっきりした声で話すことができる。自分から一番遠い人、あるいは一番話を聞いていなそうな人に向かって話すことができる。
41 教室の前にでて、発表できる。次々と教室の前にでて、発表できる。
42 討論の時、教師ではなくクラスの方を向いて発表できる。(教師は視界から消える)
43 相手に意見を求める場合の言い方ができる。(「どうですか。」)
44 論点がずれてきたら「関係ありません。」などと修正できる。
45 自分と同じ意見には拍手する。
46 例をあげて思考できる。
47 仮説思考ができる。(もし〜ならば・・・・・。しかし、・・・・・・。つまり・・・・・。)



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