指示1 あいうえおという50音図をノートに正しく書きなさい。 |
発問1 50音というのは、音が50あることですね。音はいくつありますか。 |
発問2 50ではないのに、どうして50音というのだと思いますか。 |
説明1 広辞苑によると「あいうえお・かきくけこ・さしすせそ・たちつてと・なにぬねの・はひふへほ・まみむめも・やいゆえよ・らりるれろ・わゐうゑを」で50音と数えています。「いうえ」が重なっているので、音は全部47こになります。 「ん」は50音の中に入れていません。「ゐ」「ゑ」は、昔は別の発音をしていたようですが、今は区別していません。 |
発問3 今から1200年間の人がこの47の音から歌をつくりました。何という歌か知っていますか。 |
指示2 「いろはうた」を言える人いますか。家の人に相談してもいいです。 |
発問4 「いろはうた」を漢字にするとどうなりますか。 |
指示3 実はこの「いろはうた」には暗号が隠されていると言われています。ひらがなで書いてある4行詩を7文字ずつ7行詩に書きなおしてごらんなさい。 |
指示4 一番最後の文字だけ読むとどうなりますか。 |
説明2 「とかなくてしす」漢字で書くと「咎なくて死す」となります。咎とは罪のことです。つまり罪がないのに死んでしまったという暗号が隠されているのです。誰のことを言っているかというと、いろいろな説がありますが、芦原道真かあるいは柿本人麻呂のことを言っているのではないかと言われています。今から1200年前によくここまで考えたものですね。 |
指示5 47個の音がでてきました。しかし日本語の音はもっとあります。全部でいくつぐらいあると思いますか。ノートに書いてごらんなさい。 |
発問5 日本語の音は約120あると言われています。どのように数えたのでしょうか。 |
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも や ゆ よ らりるれろ わ を ん(46) がぎぐげご ざじずぜぞ だ でど ばびぶべぼ(濁音18) ぱぴぷぺぽ(半濁音5) きゃきゅきょ しゃしゅしょ ちゃちゅちょ にゃにゅにょ ひゃひゅひょ みゃみゅみょ りゃりゅりょ しぇ ちぇ てゅ (拗音24) ぎゃぎゅぎょ じゃじゅじょ びゃびゅびょ ぴゃぴゅぴょ じぇ でゅ (拗音の濁音と半濁音14) ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ う゛ぁ う゛ぃ う゛ぇ う゛ぉ うぃ うぇ うぉ てぃ でぃ (その他 13) ※このほか、「ぢ」「づ」「とぅ」「どぅ」「つぁ」「つぇ」「きぇ」「ひぇ」「ぎぇ」等も使われる場合がある。 |
指示6 日本語はこれらの音でできています。では「しゃ」「しゅ」「しょ」のつく日本語をそれぞれ3つずつノートに書いてごらんなさい。ふつうカタカナで書くものはぬかします。 |
指示7 では「きゃ」「きゅ」「きょ」のつく日本語をそれぞれ3つずつノートに書いてごらんなさい。 |
指示8 では「ひゃ」「ひゅ」「ひょ」のつく日本語をノートに書いてごらんなさい。 |
説明3 「ひゅ」のつく日本語は、「日向」(昔の宮崎県、日向市もある)と「ひゅうひゅう」(風の吹く音)しか先生も知りません。「ひゃ」は百を使った言葉以外は拍子(ひゃくし)があります。奈良時代に伝わったとされる楽器です。 |
指示9 では「みゃ」「みゅ」「みょ」のつく日本語をノートに書いてごらんなさい。 |
説明4 日本語に「みゅ」のつく言葉はあるのでしょうか。実は・・・ 答えはこの次にいいます。皆さんも考えておいてみてください。 |
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