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桐一葉日当たりながら落ちにけり(高浜虚子)


田代勝巳(TOSS SANJO)

俳句「桐一葉日当たりながら落ちにけり」の授業。

指示1 俳句です。何回か読んでごらんなさい。 

 

指示2 この俳句どこかで切れます。それを意識してもう1回読んでごらんなさい。 


指示3 それがわかるように読みなさい。

 列指名で読ませる。
 (どこで切ったのか、分類しておく)

指示4 いろいろな切り方があります。一番間をとってよむのは、どこですか。「桐一葉」の後だと思う人?「日当たりながら」の後だと思う人?それ以外?

 

説明1 切り方によって、意味がちがってきます。今日は、それを勉強していきましょう。

 

発問1 季節はいつですか。 

  秋 (全体を確認)秋以外が出たら、「これは秋です。証拠があります。」

発問2 なぜ秋だとわかるのですか。

 「葉・・・落ちにけり」とあるから

発問4 季語はどれですか。横に線を引きなさい。

「桐一葉」(ちなみに「桐の花」であれば夏)

発問5 切れ字はどれですか。 

 「けり」である。
 切れ字があるから、「落ちにけり」は、ただ「落ちた」ではなく、「落ちたなあ」となる。 ここで話者のある感動があったのである。

発問6 天気は、晴れていますか。晴れていませんか。

その証拠も問う。(なぜ晴れているのかの確認)
「日当たりながら」が根拠となる 

発問7 風はふいていますか。ふいていませんか。

ふいていない。
風が吹いていれば、「落ちにけり」ではなくて「散りにけり」「飛びにけり」などとなる。

発問7 桐の葉はゆっくり落ちたのですか。ゆっくりではないのですか。

「ながら」とあるので、時間がかかっている。
「桐の葉」の画像を提示し、大きな葉なのでゆっくりと落ちたことで確定する。

発問8 話者が一番、最初に見たものは「桐の木」です。その次に見たものは何ですか

落ちていく桐の葉

発問9 最後に見たものは何ですか。 

 落ちた桐の葉
 

発問10 「桐の木」をAとします。「落ちていく桐の葉」をBとします。「落ちた桐の葉」をCとします。話者が一番長く見ていたのは、どれですか。 


説明 秋。よく晴れたおだやかな日、桐の葉が日にあたりながらゆっくりと落ちていく。


発問 この句はどこで一番間をとって読めばいいのですか。それを考えながら、もう一度読みなさい。


発問11 どこで一番間をとって読むのがいいのですか。「桐一葉」の後だと思う人?「日当たりながら」の後だと思う人?


指示4 ○○さん、この句を読んでごらんなさい。

 


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