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田代勝巳(TOSS SANJO)
説明文指導。問いの文と答えの段落を確定し、答えの段落からキーワードをさがすことによって、全体の構造をつかむように組み立てた。
第1時 範読
形式段落に@〜Gまでの番号をつける
追い読み
教師と子どもの一文ずつ交互読み
第2時 一文交替読み
二人ずつペアになって音読
速読
第3時 速読
指名なし音読
熟語の指導(5年生の復習・「呼吸」のように意味が反対になっている熟語をノートに書く)
@段落の視写
第4時 指名なし音読
指示 Aの段落を読んでごらんなさい。
発問 Aの段落に書いてあることを図、または絵にします。一目でわかるようにかききます。
かけたら持ってらっしゃい。
確認の○をつけて、板書させる。
板書したものに10点満点で評定する。
評定基準 「必要ー不要」で4点
「酸素ー二酸化炭素」で3点
「えさ・水ーおしっこ・うんち」で3点
次のようにノートに書かせておく。
必要→ 本物のイヌ → 不要
・O2 ・CO2
・えさ ・おしっこ
・水 ・うんち
発問 Bの段落に書いてあることを図や絵にします。どうぞ。
電池→ ロボットのイヌ → なくなった電池
発問 このように、本物のイヌとロボットのイヌは図であらわすと似ています。しかし、そのちがいがC段落に書いてあります。本物のイヌは、ロボットのイヌと比べて何がちがうのですか。
「本物のイヌは・・・」として書きなさい。
本物のイヌは、外から取り入れられたものが自分の一部になる。
第5時 指名なし音読
発問 @段落を指でおさえなさい。@には、いくつの問い文がありますか。
2つ
ここでちがう答があれば、問いの文はどれか確認する。
問いの文は次の2つ。
・イヌ型ロボットを知っていますか。
・どこがちがうのでしょう。
発問 この説明文で、大切なのはどちらの問いですか。
どこがちがうのでしょう。
サイドラインを教科書に引かせる。
発問 これは問いの文として、文末に一字足りません。何という字足りないのですか。
「か」
教科書に「か」を書くように指示する。
発問 「どこがちがうのでしょうか。」
ロボットのイヌと本物のイヌはどこがちがうのか、ということです。
何のためにちがいを考えるのですか。
生き物の特徴をさぐるため
(教科書に書いてあるとおりに答えさせる。当然「〜ため」あるいは「〜ので」と答えなければ不正解である)
説明 生き物の特徴をさぐるために、ロボットのイヌと本物のイヌは、どこがちがうか考えていくのですね。
発問 この答えは何段落に書いてありますか。
F
発問 F段落で最も大切なキーワードは何ですか。
つながり
発問 どうして「つながり」が大切なのですか。
・何度も繰り返し使われているから
・題名にも使われている
発問 Fには、何種類の「つながり」がありますか。
3つ
発問 その3つとは何ですか。「〜つながり」というように「つながり」で終わるようにノートに書きなさい。
A 外の世界とつながり
B 一の個体としてつながり
C 長い時間の中で過去の生き物とたちとつながり
発問 Aのつながりについて、書いてあるのは何段落ですか。
ABC
発問 B、Cのつながりは、何段落に書いてありますか。
A 外の世界とつながり ABC
B 一の個体としてつながり D
C 長い時間の中で過去の生き物とたちとつながり E
指示 @〜Fまでの段落に関係を図にしてごらんなさい。
(今までにやっているのなら「文章構成図にしなさい」という指示)
発問 では、G段落はどんな役割をしているのですか。
筆者の主張
発問 筆者の主張のG段落を20字以内にまとめなさい。
確認の○をつけて、板書させる。
板書したものに10点満点で評定する。
評定基準
キーワードは次の3つ
「生き物」「つながり」「あなた」
(「生き物」「つながり」は題名にもあり、繰り返し出てきているキーワードである。
「あなた」はG段落で繰り返し出て来ている言葉である)
発問 「生き物」「つながり」「あなた」の3つのキーワードを入れて、要約しなさい。最後は「あなた」で終るようにします。
正答例 「多くのつながりをもつ生き物としてのあたな」
「生き物としてつながりをもつあなた」
誤答例 「生き物とつながりをもつあなた」
(3種類のつながりがとらえられていないため)