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3 外来語・漢字の学習(古幡英隆氏の論文)



田代勝巳(TOSS SANJO)

『日本教育方法技術体系』第6巻「小学6年生の教え方大事典」P.20〜21 古幡英隆氏の「外来語・漢字の学習」をWeb化した。


黒板に 風琴 と大きく書いて示す。次に発問1を行う。 

発問1 この漢字は何と読むかノートに書きなさい。思いつく読み方を何通り書いてもよいです。時間は3分間です。 

3分間が過ぎた後に次の指示を与える。

指示1 ○列起立、ノートに書いた読み方を発表してください。

このように指示し、全員に発表させる。おもしろい読み方が出てきて、子どもたちも明るい雰囲気で発表しあった。全員が発表を終わった後に正解を確認する。

説明1 正解は13番目に発表してもらったM君の「オルガン」です。今日は、外来語の漢字の読み方を学習します。

以上の説明を子どもたちに告げた。正解を出したM君はニコニコ顔であった。子どもたちから「次の問題しようよ!」とせがまれた。そこで、次の漢字を大きく板書して示した。 洋琴 と大きく板書して示した。発問1と同様に発問を行った。

発問2 この漢字は何と読むでしょうか。ノートに読み方を書きなさい。時間は3分間です。

子どもたちのつぶやきの中に、「前に出てきた漢字と同じ琴という字があるので同じような物だと思う」という言葉があった。実によい視点である。3分間後に指示1と同様な指示を与えた。

指示2 ノートに書いた読み方を発表してください。今度は、自由に発表してもらいます。

子どもたちは意欲的に手をあげた。今度はなんと3人目に発表したSさんが正解を出した。次々と15人が発表を行った。その中で正解した者は3名であった。15人が発表した後に子どもたちに正解を告げた。

説明2 正解はSさんが答えた「ピアノ」です。今、発表した中でF君、H君も正解でしたね。

子どもたちから、「もっとしようよ!」、「こんな授業なら、いつでもしたい」といったつぶやきが出てきた。以下同様にして次のような漢字の学習を行った。
とりあげた漢字は、「手巾(ハンカチ)」・「刷子(ブラシ)」・「仙人掌(サボテン)」・「混凝土(コンクリート)」・「自鳴琴(オルゴール)」・「牛酪(バター)」・「瓦斯(ガス)」・「乾酪(チーズ)」以上である。
(参考文献)都築道夫『漢字玩具箱』廣済堂出版



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