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秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる


田代勝巳(TOSS SANJO)

6年国語(光村図書)、短歌の授業である。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる」を分析批評によって授業した。


指示1 この短歌を自分なりに読みなさい。

列氏名で読ませていく。一列終わったら、どの読み方がよかったか全体に聞く。さらにもう一列読ませ、だれがよかったか聞く。

指示2 どこで区切って読めばいいのでしょうか。自分で考えて読む練習をしなさい。

練習させた後、読みたい子に読ませてみる。

指示3 先生のあとについて読みなさい。(追い読みをする)

追い読みの後は、子どもだけで一斉読み、男子だけで、女子だけで、列ごとにと読む練習をする。

指示4 この短歌を視写しなさい。

教師も板書する。速く書き終えた子は、短歌を暗唱するように言っておく。

発問1 意味のわからない言葉はありませんか。

・秋来ね→秋がきた
・さやかに→はっきりと
・見えねども→見えないけれど
・おどろかれぬる→はっと、気がついた

発問2 この短歌を現代語訳しなさい。

秋が来たことが目にははっきりと見えないけれど、風の音にはっと気がついた。

発問3 「おどろかれぬる」とありますが、何におどろかれぬるなのですか。

ノートに書かせ、理由も書くように指示した。
(1)風のおと
(2)秋来ぬ
に分かれた。
理由を発表させた後、詩としてはどちらがいいと思うか聞いてみた。ほとんどの子が(2)に手をあげた。
ここで、「風の音で秋がきたということにはっと気がついた」と解釈した方が短歌としてよいことを話した。

発問4 どんな風のおとが聞こえますか。

ひゅーひゅー、ぴゅーぴゅー、びゅーびゅーなど、いろいろと出されてた。

発問5 風のおとは大きいのですか。小さいのですか。

理由も書かせて、討論した。

発問6 今日、学習したことをノートにまとめなさい。



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